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インドネシア文化宮(GBI)の展示品総入れ替えに伴って、展示を終えた収集品を破格値で出品致します。これらの原始美術品(プリミティブアート・トライバルアート)は、いずれもGBIが長い年月を費やして収集してきた逸品・絶品です。日本ではまだまだプリミティブ・アートに関して理解が薄く、愛好者が少ないのが現状ですが、この機会に世界的、博物館レベルの品々に触れていただけましたら幸いです。すべて通常価格の20~30%引きです。尚、この特別価格での販売は期間限定とさせていただます。尚、経年により額部分の鳥の羽(これはニワトリの羽です)が劣化・消滅しています。画像とは異なります。予めご了承お願い致します。このニワトリの羽部分は、日本で調達できるニワトリの羽で代用可能です。元々、製作時点でも一般の鶏の羽を用いていました。
インドネシア最東端のイリアンジャヤ州(パプア州)中央高地。ジャヤウイジャヤ県の県庁所在地であるワメナ盆地の一角に、一人の彫刻家が暮らす。普段はイモ畑を耕したり、キリスト教会の奉仕活動に忙しいが、時間ができると山に篭り、手ごろな木を見つけては彫刻活動に励んでいる。名前をハルクさんと言う。有史以来、彫刻文化のなかった中央高地で、ハルクさんは、ある日突然何かにとりつかれたかのように、ノミを一本の小木に刻みつけた。『その木に人間の姿が見えたから』が理由だった。それが最初のワメナ彫刻の出現となった。ワメナ盆地は、中央高地のバリエム川中流部にある大きな盆地。ここにはダニ人やラニ人らが暮らしている。日本でも近年テレビ番組などを通じて、コテカ(ペニスケース)を男性下着に使っている土地として知られている。
ハルクさんは、今や名実共にジャヤウイジャヤ県を代表する“芸術家”だ。県を代表するばかりではなく、昨2000年10月には、イリアンジャヤを代表して、ジャカルタで開催された『パプア文化芸術展』に参加した。写真は、同展覧会のためにハルク氏が彫ったミイラ像。同氏のマスターピース的作品です。その昔、ダニ族社会では、大酋長や戦頭(いくさがしら)が亡くなると、その亡骸をイロリの煙で燻製化し、ミイラ作りが行われました。この作品のモデルとなっているミイラは、ワメナ盆地のアイキマ村に実在する、風説で数百年前に作られたとされるミイラです。
サイズは、高さが94.5cm、最大横幅50cm、最大奥行き66cm。台座の横幅48cm、そして奥行きが56cm。重さは約45kg。(注)台座には、写真からも明らかなように、中央部に向かって長さ約14cmの亀裂が入っています。さらに、幅およそ2mmの亀裂が12cm 走っています。また、左太ももの付け根付近にヒビが若干入っています。さらに左腕付け根部に折れた部分を修復した跡があります。そして、頸部部分は一度折れたようで、これも修復・修理した跡があります。また経年に伴って、画像の状態よりも、額の白い羽が朽ちて量が極めて少なくなっています。これはニワトリの羽で代替可能です。以上の点を事前了解お願い致します。
ダニ族のハルクさんは、近代化と共に消滅の危機を迎えている伝統・慣習・風俗を彫刻の中に残そうと努めていますが、最近では素材の入手が次第に困難になってきているそうです。と言うのも、近代化(つまり部族社会の崩壊)に伴って、村に生えている木一本でも今では現金で売買するようになってきたからです。ちなみに、ハルクさんは、ずっと昔のことですが、読売新聞で「秘境の彫刻家」として紹介されたことがあります。ハルク氏の作品群や、インドネシア文化宮(GBI)が2000年10月20日~26日、ジャカルタで主催した『パプア文化芸術展グラフ報告』については、インドネシア文化宮ホームページ(http://clik.to/GBI)をご覧下さい。 インドネシア文化宮は、インドネシアの24時間ニューステレビ局『メトロTV』東京支局がプロデュースするインドネシア情報発信基地です。 インドネシア文化宮ブログサイト:http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/